国立成功大学医学部のすい臓がん新薬の開発 Nature Communicationsに掲載
国立成功大学医学部の張明熙講座教授の発見した「IL-20抗体」は、すい臓がんの処理に有効で、世界的に有名な定期刊行物Nature Communicationsに掲載された。2018年にノーベル生理学医学賞を受賞し評価された「がん免疫療法」は、「免疫チェックポイント」の分子PD-1の抑制またはPD-L1抗体により、がん治療に有効である。張明熙教授のグループが発見したIL-20抗体は、すい臓がんの細胞にあるPD-L1の抑制に有効で、さらにIL-20抗体とPD-1抗体を併用すると、すい臓がんを抑制する効果が二倍になり、すい臓がんを罹患したモルモットの寿命を延ばすのに有効であることが実証された。今後すい臓がんの患者を治療するのに、IL-20抗体は新薬として有効であることが期待されている。張明熙教授の研究グループは、現在IL-20抗体でサルの臨床前毒物実験を行っており、2021年5月に完成する計画で、2021年末には人体臨床第一期実験を行う計画である。
出所:国立成功大学ニュースセンター(2020-12-07)
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