国立成功大学病院 バリアフリー高齢者病院を設立

国家発展委員会は2025年に台湾は超高齢社会に突入し、5人に1人が65歲以上の老人になると予測している。このため、全方位的で統合性の高い高齢者看護モデルをいかに構築していくかが台湾の今後の課題となっており、今回台湾初の老人病院となる国立成功大学付設病院が建設されることになった。同院は高齢者統合看護専門病院と位置づけられ、2025年に開業する予定である。台湾初の老人病院を設立するため、国立成功大学付設病院の沈孟儒院長はかつて同院グループを率い、シンガポールの老人医療看護を視察した。中でも、シンガポールの多くの公立病院を訪れ、小さいところでは食事の配置運送から、大きいところでは建築設計、医療関係者をいかにICTと結びつけるかまで視察した。シンガポールの高齢者の社会福祉を例にとると、シンガポールは医療、高齢者への配慮、就業、退職、生活手当、交通、住宅、資産等の方面にそれぞれ22の計画を制定しており、ハード面では設備は老人住宅、医療サービス、ショッピングセンター、育児センター、公園等、All-in-one Village計画を採用している。また、シンガポール政府は50歳から高齢者の活動への参加を始めることを奨励しており、健康を維持するのは個人の責任であり、個人が自己管理をすれば国や政府への依存度を減少できると指導している。台湾とシンガポールは似たところが多いが、社会保険システムと政策は異なり、高齢化に対する計画でも異なる。沈孟儒院長は、国立成功大学老人病院の設立は、台湾全土の高齢者看護の新モデルを構築し、スマート医療を導入するだけでなく、さらに病院が出発点となり、コミュニティ看護へと続いていき、患者の家庭へと入り込んでいくと主張している。バリアフリーのコミュニティ高齢者統合看護専門病院を設立し、建築、環境、運輸の全体で高齢者が親しみを感じ、政府の推進する長期看護2.0政策の参考例を提供する。

 

出所:自由日報(2020-12-20)
情報源

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です