台湾FUJIFILMがITRIと連携、事務機の廃棄カーボンパウダーをエコ塗料に。日本人も驚く「台湾でしかできない技術」
財団法人工業技術研究院(ITRI)は、独自に開発した分散混合技術と表面処理技術を用い、疎水性を特徴とするカーボンパウダーから水性の黒い塗料を精製することに成功した。昨年下半期より国内の塗料メーカーとも協力し、室内装飾、屋外建物、家具表面の塗装に適した環境に優しい水性塗料を加工精製している。カーボンパウダーの回収率は50%と高く、これは最も厳しいGRS(Global Recycled Standard)認証の申請条件に適合している。
この特許技術を応用した最終製品は、さまざまな色の水性塗料となり、その品質は台湾のエマルジョン塗料の基準に適合している。現在台灣富士軟片資訊股份有限公司(FUJIFILM )はすでにITRIから技術特許を取得し、商業化に入っており、FUJIFILMが黒い塗料を製造し、大手塗料メーカーに販売する。現段階では台湾を最初に発売し、応用する地域としているが、再評価をした後、他の市場にも拡大する予定である。
このリサイクル技術により、毎年国内の廃棄カーボンパウダー65トンを減少できる見込みであり、将来的にはFUJIFILMやその他の国際企業と協力し、世界市場に進出していくことも考えられる。現在「科学技術業界のオスカー」と言われるR&D 100 Awardsにも申請中である。
出所:今周刊(2023-06-28)
【情報源】
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!