イベント情報

人生100年時代の到来に伴って、日常生活が健康上の問題に制限されないように健康余命を延長するは、重要な社会課題となっています。1990年代からの「失われた30年」において、日本における設備投資や人的資本投資が低迷し、賃金水準もなかなか向上しにくくなっていました。そこには、日本が世界諸国より早く高齢化社会に入り、人口の減少が国内市場の需要不足に繋がっているという一つ大きな原因があります。そこで、日本は高齢化に直面する先進国として、自国が直面する課題を世界将来の需要と見なし、社会問題を解決して経済成長を実現する一石二鳥の「新しい経済産業政策」を追求するべきだと考えています。人口減少や高齢化による社会全体の費用の増加、そして医療ケア領域の人手不足、国内の医療機器や医薬品市場の飽和などの問題に直面する中、日本は「新しい健康社会」の実現という構想を提案しました。その中で、「個人健康記録」（PHR）の利活用を通じて国内外における医療保健サービスに対する新たな需要を喚起し、引いて新たな投資を促す好循環を目指します。また、「国民の健康増進」「持続可能な社会保障制度構築への貢献」「経済成長」の同時実現にも見込まれています。

今回本シンポジウムは、日本経済産業省ヘルスケア産業課に重要な政策立案者である橋本泰輔課長とPHRサービス業協会の鹿妻洋之戦略アドバイザーに、ヘルスケア政策と民間業界の動向をめぐる経験と取組みを共有していただきます。また、パネルディスカッションで日台の専門家に双方将来の発展を見据えて協力策や戦略をディスカッションしていただき、台湾と日本のPHRを利活用するヘルスケア産業分野のさらなる発展と協力の種になるでしょう。皆様の積極的な参加をお待ちしております！