マルチスケール脳専用MRIシステムを開発 国家衛生研究院が動物の大脳を透視

国家衛生研究院(NHRI)は3日、台湾大学と協力し、我が国が独自に開発を進めてきた初のマルチスケール・コネクトーム3T MRIシステム・プラットフォーム(Brain Connectome 3T MRI System Platform)の開発が完成したと発表した。その特長はマルチスケールで高解析度のスキャン能力で、一般の病院や診療所の臨床MRIシステムの三倍以上の強度のラージスケール傾斜磁場を通じ、高解析度のコネクトーム映像が得られることである。画像処理がより明瞭になれば、今後は臨床診断の正確度を高めるのに役立ち、高い臨床応用潜在力がある。現在このシステム・プラットフォームではすでに産学研の各機関が委託してきた十数件の映像研究案件を次々に完成させ、国内の臨床前の中・小型動物のトランスレーショナル医学研究の発展のために多くの協力を行っている。今後は関連するトランスレーショナル医学研究の促進のほか、関連産業によるハイレベル映像医療材料研究開発への投資も促進し、台湾のバイオメディカル映像技術を発展させるとともに臨床研究に新たな研究エネルギーを注入する。なお、この研究成果はすでに2019年に国際的に知名な定期刊行物である《PLoS One》、《Journal of Magnetic Resonance Imaging》、《NMR in Biomedicine》にそれぞれ発表されている。

 

出所:工商時報(2020-08-03)
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