国立シンクロトロン放射線研究センターが日本とMOU締結 先端材料とバイオメディカルで協力拡大
国立シンクロトロン放射線研究センター(NSRRC)が12日、日本の高輝度光科学研究センター(JASRI)、理化学研究所(RIKEN)との協力覚書に調印した。NSRRCによると、2000年の協力は台日初の大型科学研究協力案件で、当時はSPring-8が世界最大の人工光源であった。また、NSRRCが最新の加速器上に設計並びに製作した光線束により、日本は台湾のシンクロトロン放射技術がすでに世界のトップ水準にあることが証明されたことに同意し、台日科学交流の新たな次元がスタートした。20年にわたり台日双方が先端材料やバイオメディカル等の分野において、この日本の光線束を使用して共同発表した国際的なSCIの定期刊行物は550編以上に上る。NSRRC以外にも、毎年のべ約200人の台湾の大学・大学院・研究機構の研究者及び学生が日本を訪れ、この2本の光線束を使用した研究を行っている。科学技術部によると、日本側との先端光源科学技術協力において、台日双方は引き続き協力規模の拡大・深化を図り、半導体、グリーンエネルギー材料、ウイルスと医薬品開発等、基礎科学研究をより革新性と応用性のある科学研究に発展させていくとともに、「高エネルギーシンクロトロンX線先進実験技術」を共同研究をするという。なお、SPring-8は2026年にアップデートを行う予定で、その際は世界で最も明るい高エネルギー光源となる。
出所:中央社(2020-06-12)
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