清華大学が新型圧電材料を開発 スマホをいじっても殺菌が可能

国立清華大学材料学科の吳志明教授のグループは、回収した廃棄物を利用して汚水を浄化できる透明薄膜と、押すとすぐ殺菌できる透明薄膜の2種類の新型複合圧電材料を開発した。研究グループは脱穀したもみ殻の中の二酸化ケイ素を取り出し、モリブデン、硫黄を加え、特殊な石英複合材料を製造した。石英棒には少しずつ二硫化モリブデンが生え出し、材料と汚水の接触面積が大幅に増加し、実験時には工場から排出された汚水の配管中に加え、水流のもたらす圧力によって照明は不要で、汚水を浄化できる。吳志明教授は、最適化した石英複合圧電材料は汚れを取り除くだけでなく、同時に水素も作り出し、収集後は有効なエネルギーになると強調している。このほか、圧電材料は繰り返し利用でき、生物によっても分解でき、産業により安価で便利、有効で環境にやさしい汚水処理方法を提供できる。吳志明教授は、この新材料は新型コロナウイルス感染症の流行が爆発的に広まった後はより広範に応用され、公共の場で常に触れる所や携帯電話のスクリーン等のアルコール消毒ができない物等はすべて圧電薄膜を貼るのにふさわしいと考えている。なお、研究成果は最近も国際的にトップクラスの定期刊行物「先進材料」や「先進機能材料」に掲載され、カバーストーリーに選ばれた。また台湾、米国の特許も申請中である。

 

出所:中央社(2020-09-16)
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