台湾の新技術で前がん病変を検出 最速6分で結果

国家シンクロトロン放射研究センター(NSRRC)が開発した「赤外線ワックス吸着動力学映像デジタル技術」(Infrared Wax Physisorption Kinetics, iR-WPK)は、パラフィンと蜂蜜で造影剤を作り、糖鎖構造が変異したがん細胞をマーキングし、さらにシンクロトロン放射赤外線を利用し、非破壊検査の方法でがん細胞をスキャンし、たった6-15分でゼロ期のがん及び前がん病変を弾き出せる。現在結腸がん、乳がん、胃がん、口腔がん、卵巣がん、子宮頸がん、前立腺がん、皮膚がん、神経内分泌腫瘍、神経コロイド母細胞腫瘤の10種類のがんが検出できる。NSRRCの李耀昌副研究員は、現在すでに高雄医学大学附属中和病院、新竹馬偕紀念病院、国立成功大学医学部、台南奇美病院、林口長庚紀念病院等の病院で臨床検証段階に入っており、いずれもNSRRCと協力してがん検診の臨床検証を行っていると述べている。李耀昌副研究員はまた、「AI病理映像分析ソフトウェア」(iPathologist)を開発しており、iR-WPK技術で観察された赤外線病理映像をソフトウェアで分析し、医師が手術中にリアルタイムで迅速に組織の病変情報が得られ、がん患者に適切な処置をするのを協力する。

 

出所:中央社(2020-10-20)
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